ゴルフと健康 (オリムピックゴルフ倶楽部会報誌 Vol. 3より)

   健康ゴルフ十ヶ条(心臓医の立場から)
                           
茅園建新 (医学博士、循環器専門医、陳内科院長)

 ゴルフ中の突然死については前号で山田守義先生が書かれた様に心臓疾患と脳血管障害が殆どです。では、どうすれば健康でゴルフを続けられるでしょうか?

 その予防や予知が出来れば良いのですが現在の医学では完璧と言う訳には参りません。しかし、ハイリスクの人はそのリスクから少しでも遠ざかる努力はすべきです。このリスクとは殆ど動脈硬化と関係があり、動脈硬化の危険因子は高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病、加齢、喫煙、肥満、運動不足、遺伝等です。ゴルフ愛好家の多くはこれらの危険因子を併せ持っている率が高いようです。

 程良いゴルフはこれらの危険因子を改善し生活習慣病の予防やストレス解消に効果があります。しかし、過ぎたるは及ばざるが如し、過度にやっては逆効果です。

 .ウォーミングアップとクーリングダウン  神経や血液の働きを高めるのに最低10分
 .十分な睡眠     過労の上早朝からプレーに出かけるとリスクはぐっと上がる
 3.二日酔いや飲酒をしてのプレーはさける    疲労が貯り発症の原因となる
 .プレー中は禁煙     煙草を吸うと血管が収縮し血圧が上がり心臓に負担をかける
 .前触れを尊重する     ちょっとおかしいぞと感じたらゴルフを控える勇気は大切
 .夏場の水分補給、冬場の保温     真夏は脱水のため血液濃縮し血管が詰まり易く、冬場は寒冷で血圧が上がる
 .ティーショット・パットはリラックス 
 8.大きなニギリをしない 
   緊張、興奮は血圧を上げ、心臓発作や脳障害を起こし易い。事故の殆どはパット時、次いでティーショット時
 .適切な検査と治療     過信は禁物 定期検診、早期発見、早期治療
10.日頃の適度な運動

Sport  :    コンサイスには運動、競技、娯楽、楽しみ、気晴らし、冗談、戯れ等とあります。余りしゃかりきとならず、自己の体力や能力を考えマイペースでゆとりを持って楽しまれるのが良いかと思います。が、いざティーアップすると我を忘れて必死になってしまう。また、それが快感なのかも?

第1ページ突然死(山田守義 )    第3ページゴルフを楽しむための一考(井上浩三)    第4ページ血液をさらさらにして安心してゴルフを楽しもう(鴻本 民)  
 
第 5ページ心身ともに健康で(春日秀樹)   第 6ページ脳梗塞(茅園建新 )  第 7ページ熱中症(茅園建新)
 

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茅園建新      最終更新日 : 2007/08/20